病気になりにくい体になるように漢方でお手伝いいたします。

ブログ

2023.07.28 

ブログ

生脈散



生脈散

麦門冬、人参、五味子

『医宗金艦』に、『經にいう、大気は、胸中に積し、すなわち肺はこれを主る』
これは、暑熱は肺を傷り、肺傷るればすなわち気もまた傷る。故に気短、倦怠して喘咳するなり。肺は皮毛を主り、肺傷るれば、すなわち衛護を失う、故に汗出づるなり、熱は元気を傷り、気傷るれば、すなわち生津することあたわず、故に口渇くなり。この方は人参を君としもって気を補う、すなわち肺を補うゆえん、臣の麦門はもって気を清す。即ち肺を清するゆえん。佐の五味は、もって気を斂す、すなわち肺を斂するゆえん。呉崑いう、一補一清一斂し、養気の道備わると名づけて生脈というは、脈は気を得ればすなわち充ち、気を失えばすなわち弱さをもってなり、李東垣いう"夏月は生脈散を服し、黄耆、甘草を加う、生脈保元湯と名づく、人をして気力を湧出せしむ、さらに当帰、白芍を加え人参飲子と名づく、気虚喘咳、吐血衂血を治す"と、また虚火は補うべしの例なり』とあります。

この夏にぴったり。